大きな壁面でもシームレスな仕上げが可能
セメントボードはのボードをつなぎ合わせて使いますが、専用のグラスファーバー製テープで接合部を補強し特殊な下塗りで下地を整えることで、大きな壁面でも積上げ目地がほとんどありません。
通気工法に最適
躯体と外壁の外装材の間に通気層を設け湿気を屋外に放出する「外壁通気構法」、住宅性能指数(関連項目)の省エネ度や劣化防止度の仕分けに欠かせないエアレーション工法分対応できます。
曲面施工が可能
セメントボードはしなやかな特製(可とう性)を持っているために、とても柔軟で、現場で最低半径1.0メートルまでの曲面を簡単に作り出せます。
ひび割れ防止性能
外的圧迫があれば、ボード内に微小なひびが発生し、ある程度ボード内に分散・吸収されます。これはまた、積上げ接合部やモルタル面への圧力の集中と伝導を低減し、ひび割れの削減に甚大な効果を上げます。
仕上げの高い自由度
セメントボードの表面には、塗料のような液体状の材料だけでなく、タイルや擬石などのセメント接着材料も使用できます。さらに、同じ壁面でタイルや人工石のような左官材料を組み合わせて下地として利用することも出来ます。
多様な工法に対応
セメントボードは、木造枠組工法や木造骨組工法・鉄骨工法など、多様な建築スタイルに使用できます。またセメントボードは地表から3階建てと同等の高さまで取り付けられ、1平方メートル当たり13.6kgまでの風力負荷に耐えられると評価されています。
優れた施工性能
セメントボードは丸鋸やカッターナイフなどの道具で簡単に切断できるため、ボードが重なり合うように取り付けるなどすれば、隅石、キーストーン、装飾石としてデザインすることも容易です。また、新開発の表面処理により切断加工等による加工くずを大幅に削減しました。釘による取り付けも可能となり、作業性が大幅に改善されます。
高い耐水性と耐火性
セメントボードはセメントをベースにしているため、水分を吸収しても膨張したり、軟化したり、層になってはがれたりすることがありません。また、耐火性にも優れており、国際建築主事会議から不可燃材料、防火構造、準耐火構造といった分野で認定や指定を得ています。
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耐久性と耐震性
耐侯性に優れているため、様々な気温や湿度の変化、風雨、凍結や解凍といった気候条件に対し、高い耐久性を持っています。
セメントボードは幾つかの特許を持っていますが、その一つに長辺方向のエッジ部をグラスファイバー・ネットで巻き込んでいる構造があります。この構造は施工時にベースコートを板間に詰める際に非常に良い働きをします。